プロフィール

小倉 朋子

フードプロデューサー。
朝から晩まで「食」。 事業提案、メニュー企画、 食育、健康ほか伝統から 最新まで多角的に食を提案。 食文化と食事作法主体の食 の総合教室「食輝塾」主宰。

著書、執筆多数
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   http://totalfood.jp/

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名前を守るということ

船場吉兆ではなく、料亭吉兆さんには、幼い頃が特に多いのだが、
家族でたびたびお邪魔してきた。

だって昔は、こんなに飲食店もおいしい懐石も会席も、京都行かないとなかなかなかったもんね。
吉兆さんは信頼できて、重宝させていただいていた。

船場吉兆の会見についてニュースが取り上げている。

老舗が名前を守る
ということは、大変な努力がいるでしょう。

わたしたち、批判は簡単。

でも、名前を守ることと同じに
ココロを守ることも、やらねばいけないってのも事実と思う。

客は料理の美や調理や食材やもてなしを食べるだけでなく、
店のココロもいただきたいのです。

可食かどうかの判断をマニュアル化していなかったみたいですが、
本来は、職人の目や勘や技法で解決してよいものだと思う。

でも、販路を広げるつもりなら別。
そして時代が「別」を作っている。
その「時代」に載った食を商売にする以上は、ともに改善しないといけない。

でも、食はそればかりでなく、
本来は、職人の力量で解決していくことが多々あるはずなのだ。

昔ながらの目利きをしているプロを「それじゃだめ」と短絡的に判断することも避けねばいけない。
沢山、今もいらっしゃるのだから。
日本の財産なのです。
そういう方々は。

だが、
ココロのある職人自体がいない今となっては、
マニュアルも守らねばならない技術のうちか。

消費者を経験やプロ意識が守るのでなく、マニュアルや情報が守る時代だ。


それにしても、
私の思い出の老舗店が今年ノキナミギャフン!悲しい。
ほんとに、悲しいな。

でも、吉兆本店には今後も伺いますよ、別だからね。