プロフィール

小倉 朋子

フードプロデューサー。
朝から晩まで「食」。 事業提案、メニュー企画、 食育、健康ほか伝統から 最新まで多角的に食を提案。 食文化と食事作法主体の食 の総合教室「食輝塾」主宰。

著書、執筆多数
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   http://totalfood.jp/

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煩悩と沢庵

MOTTINAI
食糧資源を大事にしたいので、せめて、常に微力な個人で、毎日私が心がけていること。

たとえば、
「料理を残さないように食べたいので少量に盛り付ける」

お寺の住職に伺ったところ、それも煩悩のなせる業で、神聖な食事では望ましくないことなのだそうです。

あらゆる煩悩を捨てて食させていただく旨、納得です。

ちなみに、本来のお寺の作法では、食事に一切の音はご法度。食器を置く小さな音もモチロンダメ。
沢庵も音をたてて噛んではなりません。
懐石では最後にお湯で茶碗を洗い、拍子切りの沢庵でぬぐって食します。

音を出さずに沢庵をいただくこと

かなり懐石で習得していると思っていましたがmark_ecstoramation

いや、切り方や形や漬け具合でも音が若干出てしまうことを発見。

研究しないと気がすまない私。

自分で漬けている漬物でやってみて
スーパーで買って
デパ地下で買って

いろいろトライしてみて、

できました~!

なんとかどんな沢庵でも音を出さずに噛むコツわかったかも。
うん、うん。

超多忙な状態なのに、そんなことやっている暇はどこに?
でも、食のことは全てが、仕事でもあるんだけど、私にはささやかな癒し時間ともなる。

悲しいサガ。

でもね、こんなこと、神様に失礼なことかもしれないですね。
ごめんなさい。
でも、住職も音を出さない手法習得までに、半年近く要したとおっしゃっていましたよ。